人は変わらない

「うちの幹部は変わらない」

「研修に出して少し変わったと思ったが元に戻った」

研修の打ち合わせなどでよく出てくる言葉です。

 

本人が居ないところでの会話で留めず、

直接言ってしまう社長もいます。

そういう方ほど、教育熱心なのですが・・・。

 

これを期待の裏返しと考えてくれれば良いのですが、

多くは「自分は変われない。駄目なんだ」と

自分を認識してしまうから問題です。

 

私は『変わる』という言葉を使いません。

人は簡単には変わらないし、無理に変わる必要はない

と思っているからです。

 

『人は変わらないが成長はできる』と考えています。

上記のように“自分は変われない”と思い込む人は

自分を成長させるための努力をしなくなります。

 

では、成長する人とはどういう人か

 

その重要な要素は

『自分を前に進めるような、物事の見方・感じ方ができる』

ということです。

 

先日、ある会社の若手研修でこんなエピソードがありました。

その会社は外食産業で、アルバイトスタッフばかりの店舗に

社員が一人だけ配属され、2年目から店舗管理を任されます。

 

2年目社員Aさん

店舗に配属され、苦手なスタッフがいた。厳しいことをズケズケ言う。

年下だが店舗経験は自分より長い。言っていることはどうも正しい。

毎日ストレートパンチを打たれている感じで、元気を無くしつつあった。

ある日、言い方は別にして、正しいことを言われている。

そのスタッフの言う通りにやるとうまく行くと捉えることにした。

逆に厳しいことを言ってくれることがありがたいと思えるようになった。

仲良くなっている訳ではないが、良い関係になれていると思うということでした。

そのスタッフの意図は分かりません。

新しい社員をちょっといじめてやろうと思ったのかも知れません。

Aさんにも色々な捉え方があったと思いますが、

そのように捉えて前に進んでいった訳です。

 

これからも色んな体験をする中で、

自分を前に進めるための捉え方を積み上げていって欲しいと

思いました。

 

これが、幹部クラスになればどうでしょう?

柔軟に物事の捉え方を変えることは簡単ではありません。

しかし、やはり幹部・リーダーとして成長し続ける人は、

柔軟で素直な面を持っていると実感します。

 

自分なりの価値観・軸はぶらさずに、

現実に対して、素直で柔軟な対応をし続けられるかどうか

が分かれ目になっていると思います。

 

成長し続ける幹部・リーダーは

研修などで提供した新たな考えや視点について、

一旦素直に受け入れて実践し、自分にとって良いものは

取り入れるという選択をしていきます。

 

『しっかりした自分の軸を持った上で、素直で吸収力が高く

自分にとって良いと思う物事の見方・感じ方を再選択できる人』

私が考える、次世代幹部・リーダーの条件です。