ブログ 2024.04.19
PERFECT DAYS

新年度、新学期というと、新たな環境に置かれた人だけでなく、

何となく新鮮な気持ちでスタートを切ろうという気分になるもの。

しかし、個人事業主も10年になり、コロナ後は在宅勤務の自分は

あまりそんな気分にならなくなっています。

 

と言うより、孫との生活・子育ては毎日が大変で新鮮です。

早朝から日中で仕事を済ませ、休憩時間に音楽を聞き、夕方からは孫の世話という毎日

何事もなく過ごせたことに感謝しつつ、ほぼ日手帳に日記をつけて1日が終わります。

そんな現在の自分の中にすとんと落ちた映画「PERFECT DAYS」

観た方も多いかと思いますが、ずっと自分の心に残っています。

色々なことを感じさせてくれる、内省させてくれる映画でした。

 

 

こんなふうに生きていけたなら

 

東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、

静かに淡々とした日々を生きていた。

同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働いた。

その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、

同じ日は1日としてなく、男は毎日を新しい日として生きていた。

その生き方は美しくすらあった。

男は木々を愛していた。木々が作る木漏れ日に目を細めた。

【PERFECT DAYS公式サイトより】

 

平山のように生きるとは

自分にとって何が大切なのかが分かるということ

自分に必要の無いものは断ち切れること

足るを知り、自分にとって本当に大切なものを慈しみながら生活していく

ということ

 

しかし、なかなかそれは若い時には難しい。

私も格好つけたり、流行に流されたり、隣の芝生は青く見えたものです。

色々な体験をして、失敗から学んで、辿り着くものだと思います。

自分は何に喜び楽しみを感じるのか、自分らしさとは何か

それが自覚できつつある今だから、

私もルーティンを日々こなす中で充実感を感じられています。

 

とは言え、

役所広司さんの演技力に引き込まれながら、まだ迷いや欲しがる自分がいるなと反省。

映画の平山は、人が見逃してしまうような木漏れ日の変化に心を留めます。

そんな心の余裕を持てる平山に近づきたいと思いました。