『来ん・去る・たんと』にはならない

昔ある大手企業の方が

「コンサルタントって何の訳だか知ってる?」

「大事な時に来ん、危なくなると去る、しかし金をたんととるって言うんだよ」

と話してくれました。

 

この話をお客さんにすると、結構その通り!という反応が多くて驚きました。

「高い金払ってレポートが出てきて、その後の実行支援には

追加料金が必要ですと言われて頭きた」というような話もありました。

 

当時、求人広告の営業をしていた自分はピンと来なかったのですが、

戦略系のコンサルタントだけでなく、人事系など

色々なコンサルティングが流行り始めていて、

「コンサルタントばかりが増えてどうするんだろう」

というぼんやりとした違和感を持ったことを記憶しています。

 

この『来ん・去る・たんと』という言葉は、

自分の仕事姿勢においてのキーワードになりました。

 

独立する際には、自分の仕事をどう伝えるか悩みました。

しかし、言葉遊びをしてもしょうがないので、

人事・経営のコンサルタントと言うことにしています。

 

1番悩み考えたのは、

自分が何に対して責任を負い対価を得るのかということ。

これは考え続けるべきことだし、自分の力量アップによって

バージョンアップしていくものかも知れません。

 

自分のこだわりとして、

定形の研修を相手が誰であれ提供していくような仕事はしたくない。

教育のための教育もあまりやりたくない。

事業が前に進む一歩を社員が自ら進み出す支援をしたいと思っています。

 

『事業が前に進む一歩を社員が自ら進み出す支援』を

リクルート時代からやってきて、

研修がきっかけで新規事業が一気に進んだり、

売上利益が改善するような例がいくつもありました。

独立の際に、報酬を成果報酬型にしてはどうかと考えました。

実際にトライしてみましたが、途中で軌道修正することになりました。

自分が成果の方に目が行ってしまい、“社員が自発的に動く力”が付かない方向に

引っ張っていることに気づいたからです。(途中で気づけて良かった!)

 

猛反省し、自分が何に責任を負うのかを定義しました。

なかなか明確な言葉にはなりませんが、

『関わった人が自分の意志で一歩を踏み出すことに責任を持つ』としました。

仮に研修期間・契約期間が過ぎたとしても、

関わった方から声が掛かれば支援したいと思っています。

(単なる甘えや依存は断りますが)

 

主役は私ではなく、経営者を含めた社員一人ひとり、

順風満帆に事が進むような事業環境ではありません。

様々な困難を彼らが乗り越える支援ができる存在でありたい。

 

「来ん・去る・たんと」にはならない道を歩んで行きます。